ゴルフ場用機械のVANGUARDエンジンで異音発生|コンロッド焼き付き修理事例
VANGUARD Vツインエンジンで突然の異音と出力低下
今回は、Briggs & Stratton(ブリッグスアンドストラットン)製 VANGUARD(バンガード)Vツインエンジンの修理事例をご紹介します。
ゴルフ場管理機械や乗用芝刈機、乗用雑草刈機などで多く使用されているVANGUARDエンジンですが、高負荷運転が続く環境では定期的なメンテナンスが非常に重要です。
今回の機械は、使用中に突然「ガラガラ」という異音が発生し、同時に出力低下も起きたとのことで点検依頼をいただきました。
故障症状
- 突然の異音発生
- 出力低下
- エンジン回転が不安定
- 異常振動
ゴルフ場や造園業で使用される機械は長時間連続運転されることも多く、エンジン内部への負荷が大きくなりやすい傾向があります。
診断の流れ
No1シリンダ側の圧縮不良を確認
まず圧縮測定を実施したところ、No1シリンダ側の圧縮が0kg/cm²という異常値でした。
この時点で、
- バルブ破損
- ピストン損傷
- コンロッド破損
などの重大故障が疑われました。
その後エンジンを分解点検した結果、No1シリンダ側のコネクティングロッドが破損していることを確認しました。


故障原因
潤滑不足によるコンロッド焼き付き
分解点検の結果、原因は潤滑不足によるコネクティングロッドとクランクシャフトの焼き付きでした。
VANGUARD Vツインエンジンは耐久性の高いエンジンですが、
- オイル交換不足
- オイル量不足
- 高温環境での長時間運転
- エアフィルター目詰まり
などが重なると、内部潤滑性能が低下し、クランクピン部に大きなダメージが発生する場合があります。
今回もコンロッドメタル部が焼き付き、最終的にコンロッドが破損していました。
エンジン内部の状態
破損したコネクティングロッド
写真では、破損したコンロッドと焼き付き痕が確認できます。
激しい焼き付きが発生していましたが、幸いにもシリンダブロック本体には大きな損傷がありませんでした。
そのため、エンジン本体交換ではなくオーバーホール修理で対応可能と判断しました。
修理内容
今回実施した修理内容は以下の通りです。
実施内容
- コネクティングロッド交換
- クランクシャフト交換
- 全オイルシール交換
- 全ガスケット交換
- キャブレターオーバーホール
- オイルフィルター交換
- エアフィルター交換
- プレフィルター交換
- スパークプラグ交換
- エンジン内部洗浄
- 試運転・最終点検
VANGUARDエンジンは内部清掃も非常に重要です。
破損した金属片が内部に残ると、修理後に再度重大故障を起こす可能性があるため、オイルライン内部まで慎重に洗浄を行いました。
交換部品
今回交換した主な部品です。
- コネクティングロッド
- クランクシャフト
- ガスケットセット
- オイルフィルター
- プレフィルター
- エアフィルター
- スパークプラグ
消耗部品も同時交換することで、修理後の安定性向上につながります。
修理後の状態
修理後は異音も完全になくなり、エンジン回転・出力とも正常状態へ復帰しました。
試運転時も、
- 始動性
- アイドリング安定性
- 吹け上がり
- 負荷時の回転
を確認し、問題ないことを確認しています。
再発防止策
オイル交換は100時間ごとが目安
今回のような焼き付き故障を防ぐためには、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
特にゴルフ場管理機械、乗用芝刈機、乗用雑草刈機は高負荷運転になりやすいため、
- エンジンオイル交換(100時間毎推奨)
- オイル量点検
- エアフィルター清掃
- 冷却フィン清掃
を定期的に行うことで故障リスクを大きく低減できます。
VANGUARD・Briggs & Strattonエンジン修理のご相談について
株式会社BSサービスでは、
- Briggs & Stratton
- VANGUARD Vツインエンジン
- 乗用芝刈機
- 乗用雑草刈機
- ゴルフ場管理機械
- 汎用エンジン
などの修理・オーバーホール・点検を行っています。
長野県安曇野市・松本市周辺はもちろん、エンジン発送修理にも対応しております。
「異音がする」
「出力が落ちた」
「白煙が出る」
「オイル漏れがある」
など、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。

