【修理事例】VANGUARD 18GHP バンガードVツインエンジン 白煙・圧縮不良修理|シリンダヘッド交換|ゴルフ場芝刈機
今回は、ゴルフ場で使用されていた輸入芝刈機に搭載された、Briggs & Stratton製「VANGUARD(バンガード)Vツインエンジン」の修理事例をご紹介します。
使用時間は約1500時間。
エンジン不調と白煙発生とのことで点検依頼をいただきました。
長期間使用されるゴルフ場管理機械では、定期的なメンテナンス状況によってエンジン寿命や故障リスクが大きく変わります。
今回の事例は、オーバーヒートによるシリンダヘッド損傷が原因となっていました。
機械情報
修理対象機械
- 機械名:ゴルフ場用芝刈機
- メーカー:輸入機
- 搭載エンジン:18GHP VANGUARD Vツインエンジン
- エンジン型式:356447
- 使用時間:約1500時間
- 使用場所:ゴルフ場
症状|エンジン不調と白煙発生
今回の主な症状は以下の通りです。
- エンジンの吹け上がり不良
- 白煙の発生
- 出力低下
- 始動性悪化
現場では「エンジンの調子が急に悪くなった」とのことでした。
白煙症状は、オイル上がり・オイル下がり・圧縮漏れ・オーバーヒートなど複数の原因が考えられるため、まずは基本診断から進めます。
故障原因を調査|圧縮測定で異常を確認
圧縮測定を実施
まずシリンダごとの圧縮圧力を測定したところ、
- No2シリンダ:7kg/cm2 (正常値より少し低い)
- No1シリンダ:圧縮圧0kg/cm2
という状態でした。
圧縮が完全に抜けているため、内部損傷の可能性が高いと判断し、シリンダヘッドを分解点検しました。
診断の流れ|シリンダヘッド分解で原因判明
分解点検でバルブシート脱落を確認
シリンダヘッドを分解した結果、No1シリンダ側のバルブシートが脱落していました。
オーバーヒートの影響でシリンダヘッド温度が異常上昇し、バルブシート保持部が損傷したと考えられます。
バルブシートが脱落すると、
- 圧縮漏れ
- 燃焼不良
- 白煙
- 出力低下
- エンジン始動不良
などの症状が発生します。
特にゴルフ場用芝刈機や乗用雑草刈機では、ラジエーターフィンやエンジン周辺に草やホコリが大量に付着しやすく、冷却性能低下によるオーバーヒートが起こりやすい傾向があります。




修理内容|シリンダヘッド交換と消耗部品交換
実施した修理内容
今回の修理では以下を実施しました。
- No1シリンダ側ヘッド交換
- ピストンリング交換
- ガスケット交換
- シール類交換
- 消耗部品交換
- 各部清掃
- 試運転・圧縮確認
シリンダ内部にもカーボンや熱影響が見られたため、関連部品も同時交換しています。
また、エンジン外部には草・ホコリ・油分が大量に付着しており、冷却フィン周辺の清掃も重点的に行いました。
交換部品一覧
主な交換部品
- No1シリンダ側ヘッド
- ピストンリング
- ガスケット類
- シール類
- 消耗部品類
エンジンの状態によっては、単体部品交換だけでは再発リスクが高くなるため、関連部品を含めて点検・交換することが重要です。
修理後の状態|圧縮圧も正常に回復
修理後は再度圧縮測定と試運転を実施しました。
No1シリンダ側の圧縮圧も正常値まで回復し、
- 白煙改善
- 吹け上がり改善
- 始動性改善
- アイドリング安定
を確認しました。
実作業を想定した負荷確認でも問題なく、快調な状態に戻っています。
再発防止策|オーバーヒート対策が重要
定期清掃がエンジン寿命を左右します
今回のようなVANGUARD Vツインエンジンでは、冷却性能維持が非常に重要です。
特にゴルフ場・造園業・農業現場では、
- 草詰まり
- ホコリ堆積
- オイル汚れ
による冷却不足が起こりやすくなります。
再発防止のためには、
定期的なメンテナンス
- エアブローによる清掃
- 定期的なオイル交換
- 冷却フィン清掃
- エアクリーナ点検
- 異音や白煙の早期確認
が重要です。
オーバーヒートは、初期段階で対処すれば大きな修理を防げるケースも少なくありません。
VANGUARD・Briggs & Strattonエンジン修理のご相談について
株式会社BSサービスでは、長野県安曇野市を拠点に、
- Briggs & Stratton
- VANGUARD Vツインエンジン
- ゴルフ場管理機械
- 乗用芝刈機
- 乗用雑草刈機
- 農業機械
- 産業機械
などの修理・点検を行っています。
松本市周辺をはじめ、全国からのエンジン発送修理にも対応しています。
「白煙が出る」
「圧縮が低い」
「エンジンが暖まると不調になる」
「オーバーホールが必要かわからない」
といった症状でも、お気軽にご相談ください。

